ドローイング_猫

意味の彼岸に惹かれている 決して意味に絶望したわけではないが、粘土を捏ねるように、文を綴らず、毛糸のだまのように纏め積むことが可能ならばと 少しずつ手元に纏めしばらく会わずにいた、実家の猫に会い緑茶を…

ドローイング_猫

批評的に自らを捉える言葉だ、暗い。自己言及的な表現が純粋だなどというのは本当なのだろうか。果たしてそれは必要なものなのだろうか?誰かに向けた言葉は不純だろうか?伝達のツールではなかったのだろうか? 合…

ドローイング_猫

結局のところ、それはお前の態度の問題なのだ 通勤路で私の目の前をふいに横切った老猫がそう喋りかける 旅行嫌いの思想家がいるように、ルーチンにも楽しみを見つけられるように、多くの人がシュミレーションゲー…

ドローイング_猫

どちらにしたいのか、意味のなさに侵食されることに竦んでみたり、意味のなさを眺める余裕のなくなったことに焦燥してみたり 適当に語りだした話にドライブがかかり、気がついたらよくわからない説教がくりひろげら…

ドローイング_猫

そういえばしばらく風景を見ていない、本も読んでいない。意識的に見ようとすれば風景は何処にでもあるわけだが、気がついてみれば昨日の通勤のシーンさえ頭に残っていないのだ、それでは絵にはならない 前にもこん…

ドローイング_ラッコ

傭兵のように仮に生きられる能力があったとして実際にそのように生きていたなら、簡単に他の集団を罵ることだって出来ないはずだ 少しでも利害関係が自分に波及する場面に立ってみたことがあればわかるはずなんだ、…

ドローイング_ラッコ

発展を否定するなんてことはナンセンスだろうがね、例えば今大多数はアインシュタインを批判しないわけだろう? 帰属する集団にせよ、いまやいくつかのレイヤーに分かれているものを一つの視点で捉えることだって出…

ドローイング_ラッコ

芸術家や科学者、仮にペンギンとでもしようか 彼らはそもそも利益なんて考えていない、だから始末が悪い。 発展の中に美というポジティブな価値を見いだして、或いは先鞭をつけ独占するための異常な自己顕示欲か、…

ドローイング_ラッコ

ではホタテはどうなる、彼らは言葉を持たない だから否応なく我々の食料になる、それでも彼らは生きようしているようだし滅びていない。いや、滅び始めているのかもしれない それでは、私たちは食べるのをやめて死…

ドローイング_ラッコ

お前たちや私たちが資本主義の世界にいる以上、ホタテを取った豊かさに甘んじていたら結局ワカメを輸出する猫に競争で負け、恐らくこの豊かな森もその資本に買い叩かれる、そうなれば、ホタテも私たちのものではなく…