20251125

展示キャプションに不備がありました。本日修正しました。

重力と虹色

こちらの界隈でも最近あまり見かけないくらいの、最低で最高な夜と、熱中症寸前の強烈な日差し、三半規管を錯乱させる海上での調査と活動。脱水と蒸留の連続の中、溢れる情報に分泌され続ける脳汁と、焼酎漬けのムラサキウニの卵巣のように瓶の中でぐちゅぐちゅに掻き回され痛風寸前の酩酊した灰白質、そんな一時の青色の眩い微睡の時間。臨海2地点での調査同行の中で一つ気がついたことがある。

時空を越えた巨大なターゲットに迫ろうとするチームの熱量に当てられてでもいたのかもしれない。或いはその知性や、大量に入ってくる情報に、俺はただただ浮き足立っていただけなのかもしれない。そもそもアートなんていうものにまつわる原動力である筈のもの、この考えは俺のもんだという、しょうもなくどうしようもなくそして狭量でいじらしい、思いつきについての所有のあり方とか、自己顕示欲を、図らずも共有の気持ちいぃが上回わり、自分というものなんて別になくなってしまってよいのかも〜と、快感についてのポイントをシフトされてしまっていたのであった。

論文という完成された体系についての話をその場で沢山交わしていたにも関わらず、である。

実際、あれはユートピアだったのかもしれない。

調査も終わりに近づいたある日、細胞から気化した酒精やらなにやらで飽和した食堂内でのとあるだべり。「一つの目的に各地のサイエンティストやら海のプロフェッショナルやら、そしてアーティストなんかが集まったいきさつでのコミュニケーションや会合の姿はそれ自体テーマになりうるんじゃないの?」という声(1)。これは確かにブラフなのだが、時間が経った今、頭に残っている感覚は困ったことにそれだけなのだった。

分化を逆行する倒立した樹形図、
重力と虹色の夢


(1)一つの目的に各地のサイエンティストやら海のプロフェッショナルやら、そしてアーティストなんかが集まったいきさつでのコミュニケーションや会合の姿はそれ自体テーマになりうるんじゃないの?.Yさん

(2)陸上の植物の変化は皆見ているけど、海中の変化を皆意識していない.Nさん、Wさん、Iさん

(3)一本のロープが船上から見て不可視の世界を繋ぐただひとつのものに見えて.Sさん

(4)ダイバーの目線だから絵に上下がない?.Iさん

(5)何万年というような時間に関わるデータを扱おうとしている.Iさん

(6)オオモンハタのサイズ.Jさん、Wさん

(7)コッペパンのペとパについて.Tさん

(8)植物と鉱物の研究者が同席する機会があって、新しい気付きがあり.Iさん

(9)水中の姿は自立していて形も色も違って、虹色だったりもする。.Iさん

(10)Googleのプラットフォームで論文を探せますよ.Nさん

※フレーズは、主に期間中のメンバーとの会話から。