迷いの書
2016.8
原稿用紙 コンテ 色鉛筆
415×320mm
バジルは摘心をする度に分岐を作る、彼らにとって本意ではない分岐なのだろうが確実に日光の方向に向かい進んで行くそこに迷いはない。
パスタの比率と日照の関係、或いは害虫の活性、もしくはこちらの気分のようなものによっても分岐は幾重にもその可能性を切り開いていく。
例えばもしもその先頭が天井に到達したならば、角度を変え室内と日光の方向の合理的な折衷点を見つけ出すのだろう。
そこまで能動的ではない筆致は、その紙と指と意思の間を彷徨い続け、そのようにしてバジルは増え続ける
石原君のポトスの後に
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