ドローイング_猫

生命を育むジャイアントケルプの森に私はラッコと潜る

…ラッコ?

あれ?私が話しをしている相手はラッコだったっけ?ジャイアントケルプは昆布じゃなかったっけ?

まぁ、いいか。海は雄大だし、昆布なのかワカメなのかよく知らないからどうでもいいし、なんかこの海は旨味があるような気がする、アミノ酸?

深い海の底から見上げた光は美しい

ラッコが一緒にもぐってきてモゴモゴなにかを言っている

新興国での来るべき日本食ブームに合わせジャイアントケルプの生産会社を築くつもりであること、ケルプは水を吸わせると増え続ける完全な食材であること、そして、22匹目の羊が何匹も周回する間そのようにケルプは増え続け、ラッコの貿易は利潤を産み続けることを滔々と語った

ダメなんだよ、それは  それだとまた区画がジャイアントケルプで覆われる

それに、なんで満ち足りた豊かな海に住んでいるお前が、貿易なんか始める。

利益なんか考えないで、ホタテなんかを探している方が豊かなことに気がつかないのか?それは私のことなのか?

違うな、そんな比喩はいらない話だ、羊は水中でもがきながら浮かびあがる。海面は眩い光を放ち私は目を覆う

ラッコが海岸に昆布を干すのは現実的な展開じゃあないな、少し展開を考える必要がある。

シュノーケルをつけて潜ってきた猫がそのようなことを私に伝えてくる