ドローイング_猫

猫と私は風景を眺める あぁ、どれだけ逃避に憑かれている、逃避してきた筈の風景の中の私たちに風景を再び眺めさせている 入れ子状に避け続けても最後の最後には、内側の中心に居ることはバレてしまう。それでも、…

ドローイング_猫

実家の猫を観察する ウチの猫は、家猫だ、昔、先代、先先代、が脱走し家の向かいの道路で轢かれてしまい、家族はその度に哀しみにくれ、今のこいつは家から出ないよう注意深く飼うことになったのだった。 猫にとっ…

ドローイング_猫

私はなにかまた息が詰まった気がして、猫を誘い近場の海に車で出かける。猫は窓を少しだけ開けてタバコを吸っている、外に流れる景色をなんともなしに眺めながら 猫は音楽を選んでくれた 私は猫と年齢的な会話を交…

ドローイング_猫

逃避だ理由がないだ言って謙遜するポーズに美意識でも感じているのか、本当に面倒な人間だな 夜の国道沿いを猫と歩く 猫はこちらに関心などないようにしながらも、隣を歩いてついてくる。 生産性とかそういう話、…

ドローイング_猫

試しに眺めるという言葉を書いて眺めてみる。そこには世界をどうにかしようというような意思はない、あるとするならば目的からの逃避だ、そんなことを考えながら文字を綴る 一本の目的的な線形を辿る、現実でワープ…

ドローイング_猫

用途の定まっているところに風景は見いだしづらい。その風景という片隅に、猫は佇んでいた、そしてこちらをじっと見つめている、目を離す気は無い。 それに気がついてしまったのだ、私は しばらく私は猫と対峙して…