20211001

そういうこと考えないようにしてきたつもりだったと思うのだが、考えてみると、いつからか無意識のうちにギャラリーみたいなものを前提の仮想的な展示空間として考えがスタートしている気がする。キャンバス張ってさあ考えようかというのとなにも変わらない。でも、そのくらいの制限を作って選択肢を絞って考え始めるほうが、本当はやりやすくはある。

それと関係すると思うことで、作品一個に含まれる要素の数や、ボリューム。実際に設置されて、それを人が見に来て意味があると思えるような単位。これも恐らくなんらかの設定や基準ができている。クオリティを考える意味での機能はしている。

作品の一個という範囲について、そういう括りではなくて、もう少し曖昧で、メモでも(いかにもだけれど)なんでも良いけど、そういった要素要素の、ある範囲の不定形な集合みたいなことで考えることができるような気がしてきていること。ただ、そこでクオリティを考えるのは難しくなりそうではある。

当然のことだけれど、違うことを考えようとしてても、作る上でのゴールは、見たことのある展示や作品にどうやっても引き寄せられている。

また、異なる視点として、2次媒体が先にあってそれを空間に配するということも、本の展覧会みたいなことで、あり得るものとして考えてみる。